食品偽装のニュースがかまびすしいですね。
あのような大手企業でも、大手ホテルでも偽装だったなんて、悲しいです。
化粧品業界も気をつけたいものです。
なぜなら、肌は自然のものだから。
うちのスキンケアで大切な素材のひとつに、ホホバオイルというオイルがあります。
不思議なオイルで、人間の皮脂とソックリな組成をしている天然自然のオイル。
バハカリフォルニア周辺の乾いた大地で取れる植物油です。
このオイルが、どのように採取されるかがまず問題です。
ホホバの実から油を抽出するのに2種類の方法があります。
ひとつは昔ながらの圧搾抽出。
ホホバの実を押し潰して圧搾して搾り出したオイル。
一番搾りというものです。
これが一番、安全で品質のよいオイルの抽出方法です。
そして実と共に種まで圧搾して抽出したオイルが、二番絞り、三番絞りとなっていきます。
当然、品質は落ちていきます。
それでも一緒くたに「ホホバオイル」と呼ばれてしまいますけどね。
本当は等級などで表されると良いのですが、そこまで分化されていません。
もうひとつの抽出方法は、酸などを使った溶液抽出。
ホホバの実を酸の溶液に溶かして、濾過や蒸留などで油だけを抽出する方法。
これですとホホバの実全体から無駄なく油を100%抽出することができます。
すごいでしょ。効率的でしょ。
しかし残念ながら、「安全」という言葉は外してもらわないといけません。
酸を取り除く過程で、どうしても油にも危ない溶液が溶けこんでしまいます。
それをキャリーオーバーといって、どうしても取りきれません。
それが化粧品に混入し、お肌に直接触れることになってしまうのです。
たとえば冷間圧搾、いわゆるコールドブレスで絞った昔ながらの抽出法では一番搾りで15%くらいしか油を取ることができませんが、薬品溶液抽出ですと100%近く油を取ることができます。
安全よりも利益に走る企業が、スキンケアを開発するとしたら、どちらのホホバオイルを使うことでしょう。
食品偽装のニュースを見ていて、他山の石とは思えない気持でおります。
私たちはホホバオイルの素晴しさを説いています。
本当に素晴らしいオイルです。肌を自然の美しさに戻してくれる奇跡のオイルです。
その価値が広まれば広まるほど、危ないホホバオイルも価値が高まってしまうとしたら本末転倒です。
ホホバオイルもオリーブオイルも、産地表示や製法表示というハードルが必要になってくるかもしれません。
何を信用出来るのか、分からなくなってくる現代です。
企業は信用しにくくなってきてしまいました。大手があんなことでは。。。
人を信じていく時代になっているのかもしれません。
いいスキンケアを使って、皆様にキレイになっていただきたいと願っています。